江井商店の目線とこだわり H29ー07ー25
私と腎臓病の食事療法との出会いは昭和56年福島県病院給食研究大会で昭和大学藤が丘病院腎臓内科助受出浦照国先生を迎えて慢性腎不全の食事療法の講演を聞いてからでした。あれから
33年間受の講座は県内外病院の栄養士さんや患者さんには大変分り易く熱き想いが伝わり、目からうろこと好評でした。今度は頑張ろうと家路につきますが、現実家庭に帰り、具体的に食事療法を実践に入ろうとしたがなかなか取り組みが難しく、思い浮かばないのが現状のようでした。
そんな患者さんの悩みに答えるべく現在県内には患者さんが中心で「会津腎臓病を考える会」、「福島腎臓病を考える会」、「手ほどき浜通り腎臓病を考える会」を立ち上げ、それぞれ年2回合計6回程度各地でボランティア栄養士さんのお手伝いを頂きながら栄養計算、調理実習、栄養相談等、自立に向けて活動を続けております。又2019年2月より郡山の「食事は患者自身が調合するお薬ですを学ぶ会」が継続して開催されています。是非、最寄りのところで参加してみてください。
お陰様で慢性腎不全に効果が高い、低たんばく食を熱心に取り組みはじめて20年以上の「名選手」になられた方、1年1年着実に記録を更新しながら続けている方も増えてきました。これは最高の喜びであり、この仕事の意義を確信するそのものです。栄養士さんのご支援に感謝すると共にお客様
(患者)の向上心と絶え間ない家族の協力と努力に敬服します。
皆さまも御存じとは思いますが、特殊治療用食品は、売れば良い、食べれば良い食材ではありませんので、次の事項が非常に大事かと思います。
(1)自分の病気(慢性腎不全)をまず理解すること。
(2)透析導入を少しでも遅らせる為、強い意志をもつこと。
(3)献立作成には食品成分早見表を使えば(栄養価計算)は容易になります。
(4)調理に使用する食材はすべて計量が基本です。
(5
)適正エネルギーの確保、適正良質のたんばく質の確保、特殊治療用食品不可欠です。
(6)血液検査と24時間畜尿検査で食事記録を基に管理栄養士より塩分量とたんばく摂取量を確認すること。
(7)日常生活の面では脱水,風邪、疲れ、等に要注意。慢性腎不全の食事療法は病態により10人10色、生活環境により、100人100様、それぞれの違いがあり、又それも難しさの一つになります。
そこで当店の方針としてお客様(患者)に寄り添った一人ひとりに対し(手ほどき)で分り易くサポートすることで自立が可能になり効果が期待出来る様になりました。
私達を生涯ご指導された故出浦教授からご教示いただきました熱き想いを実銭に移して、常にお客様(患者の目線で対応することを心がけいたします。お医者さんと栄養士さんのご指導のもと透析導入を1日でも長く先送り出来る様に願っております。
江井商店のこだわり
注 この写真は八戸セミナーへの途中宮沢賢治記念館でパチリ。
(右から出浦教授、宮沢賢治像、江井、小野織恵管理栄養士)
尚、この駆け込み寺は無料・要予約です。お気軽に下記までお申し下さいませ。
江井商店 代表 江井 章 〒976-0007 相馬市大坪字東畑3
пF0244-35-5218 FAX:0244-36-4072